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メタル基礎教養としてのイングヴェイ

by KOBAS

メタラーは好みにうるさい生き物である。

従って同じメタラー同士が顔を合わせても割とガチで意見がぶつかり気まずい雰囲気になることが良くある。

「そういう考え方もありますよね〜」

「いや誰が見てもダメでしょ。」

みたいな。

マイノリティ同士にもかかわらず老若男女問わず起きうるこの悲しみを解決してくれる男、それがイングヴェイ・マルムスティーンである。

話題に困ったら「どのイングヴェイが好きですか?」と振っておけば大体ぶつからない。

イングヴェイそのものが好きじゃない人に会ったら?

「お前、音痴だろう」って語録で返せばいい

その時は河岸を変えるか席を変えたら良いと思うな(遠い目)

以下、そんなイングヴェイについてかいつまんで話しておきたい。

なお真に受けてバトルに発展した場合の保障はできんもよう。

まず第一に上がる選択肢はvo.マーク・ボールズのイングヴェイである

その滑らかなハイトーンはイングヴェイの生み出す美しいメロディ(暗に皆知っているが彼は素晴らしいメロディメイカーである)と調和し非常に評価が高い。

一度辞めたにもかかわらず復帰している唯一のシンガーである点も見逃せない。

復帰した時の伯爵(イングヴェイの家はスウェーデンの旧伯爵家ということになっている)のお言葉がこれだ。

「ヘイ!ナンバーワンシンガー!」

なお辞めたあとマークに頭髪の問題があったことを暴露していた件とセットで覚えておきたい。

ついで多いのがVoマイク・ヴェセーラのイングヴェイである。

彼の金属質なハイトーンボーカルと、ちょうどネオクラ回帰路線を歩んできたイングヴェイは世界的に伝統的HM/HRが不況の中で特殊な市場になっていた日本市場にあって高い評価を得た。

得すぎてブックオフの500円コーナーによくあるのはご愛嬌である。

名盤なので250円なら押さえておきたい。

「僕は君の愛の囚人なんだ」

そう歌わせたVoに当時の嫁を寝取られた疑惑が出たのもご愛嬌である。

なおマイク・ヴェセーラは関与を否定しているもよう。

北欧メタル路線イングヴェイといえばVo.ヨラン・エドマンである。

Mr.北欧と名高い線が細いながらもクリアで憂いを帯びた歌声はこの時期の楽曲と相性が良く、最強とは言わないが俺はこの時代のイングヴェイが好きなんだァというファンをひきつけてやまない。

ちなみにこの時代イングヴェイは洋楽アーティストとして初めてオリコン週間1位という栄誉に輝いている。

そんな訳でブックオ(ry

また当然ながら辞めたあとにヨランを滅多打ちした語録が残っている

これは様式美なのである。

その最たる例が「ソウルメイト」ことVo.ジョー・リン・ターナー時代のイングヴェイだろう。

作曲センスのあるジョーとの出会いによりポップでありながらギターオリエンテッドなメタルとしての色彩を湛えた名盤を生み出すことに成功した。

それはもう「俺達はソウルメイトさ!!」と発言するレベルのお話であった。

惜しむらくは1枚アルバムを作っただけで「ソウルメイトが聞いて呆れるよ!」と仲違いしてしまったことである。

↑の曲はほぼジョーの曲だとのことだったはずなのだが、その後「あの曲は○イだよ!」と今時分なら大問題になりそうなことを発言するレベルのお話であった。

Vo.ジェフ・スコット・ソート時代のイングヴェイが好きな人もいて、これは初期作品に強く惹かれている場合である。

クラシカルフレーズの速弾きを強烈にフィーチャーしたスタイルは当時革命的であって、ジェフの熱い歌声もしっくりくる。

どちらかというとギタリスト向けだとか、音が悪いとかは気にしてはいけない。

難なら音は基本的にずっとあm(ry

ちなみにイングヴェイ自身が歌っているイングヴェイもある。

全体にはお察しな評価なのだが、「意外と好きなんすよ〜」という方も割といるのが実状だ。

「お察しな評価」であるという前提条件を踏まえて話せる相手かどうかの試金石にもなる。

ちなみに近年はこのイングヴェイである。

もはや諦めムードと言っても過言ではない

なおワイ将が1番好きなのはVo.マッツ・レヴィンのイングヴェイである。メロディのポップさ、美しさと声の苦み走った魅力ががっつり組み合っている素晴らしい取り合わせである。

しかしながら最大の理由は初めて聴いたイングヴェイがマッツ時代のライブアルバムだから、というものだと思う。

未だにRising ForceもSeventh Signもこれで頭に入ってるもんな。

結局まあ人の好みはそういうセンスだけでは語り得ないところに依拠しているものであって、そこを慮ることの大切さを暗に伯爵は教えてくれるのかもしれない。

ここまでで2人ほど(ドゥギー・ホワイトとティム・リッパー・オーウェンズ)語るべきボーカルを省略したこと、

だからイングヴェイつってんだろ!アルカトラズは別枠にしてくれよ!!と思ってもそこは黙って聞いて置くべきこと、

ワイが世界一好きなボーカルはアルバム制作前にクビにされてイングヴェイから「ノルウェーのアマチュア」呼ばわりされていることを伝えて筆を置きたい。

こうした素敵イメージを多くの人と共有できるメタル界のアイドル、それがイングヴェイ・マルムスティーンである。

実際に仕事した人からの話などを聞くこともあって、そこで得られる印象はイメージとはもちろん≠なのだが、敢えてそこは書かないのがアイドルに対する正しい態度ではなかろうか。

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